速読って、どんなトレーニングするの?速読でどんな能力が開花するの?
「速読そのもののトレーニング」によって、文章を一部分だけ で読むのではなく、全体を見ると、把握する力が育てられる
A.速読のレッスンでは、その人が読むスピードよりも速いペースでパソコンの画面上を何度も繰り返し文章が流れていきます。
わからない部分はスキップして文章全体を見ることになるので、大意として文章を読みとる訓練になります。
私立中学受験生で、この訓練によって長文の文章をとにかく読み通してから、じっくり問題に取り組めたという子がいました。
B.速読レッスンの流れは、頭の中で文章を音読する読み方から、いちいち音に直さず文字を目で追っていく読み方へ、
さらに、文章をブロックでとらえていく読み方へと変わっていきます。
このブロック読みは、全体を見通したうえで、細部を理解していく練習になります。
こうした思考法は入学試験などでも一番求められることになります。
数学の証明問題を解くのに、こうした「全体の方針を立ててから解く」という発想が役に立つ、という中学生がたくさんいます。
「速読そのもののトレーニング」と「右脳活性化のゲーム」 によって、「記憶力」「検索力」「注意力」の三つが育つ
C.文章を読むとき、こまめな記憶というのが大切になります。
小説であればどんな場面であるか、どんな人物が居合わせているのかといったことをきちんと記憶していないと、
会話の続くシーン一つでさえも意味不明なものになってしまいます。
「さいげんゲーム」と「あてっこゲーム」は、記憶する訓練をできるだけ無意識におこなうことになります。
「ひろがりゲーム」や「速解力チェック」では、言語的な記憶力を訓練するのに役立ちます。
記憶力が向上していくため、勉強全体に対する姿勢が活性化する子はたくさんいます。
D.「検索力」という力は、必要にせまられて調べものをするようなとき、
また文章の前のほうを読み返すようなときに、どうしても使わざるをえません。
速読トレーニングの中には広い視野の文字を同時に見ていく訓練が含まれています。
この訓練は、検索していく力につながっていきます。
こうしたゲームによって、ふだんの行動がよりキビキビしてくる子もいます。
E.「きまった範囲を注意深く観察する力」と「広い視野のすみずみまでよく見る力」の、この二つの「注意力」を、はぐくみます。
視野拡大を目的にしたトレーニングや、ランダムに並んだ文字や数字の中から、
特定の文字や数字を見つけだすという「はんだんゲーム」というゲームがあります。
速読トレーニングを受ける子には、こうしたゲームを繰り返すことによって、問題文の読み間違いが減る子もいます。
F.文章を速く読んだ後その内容をすばやく正確に答えるのは、従来の考えでは、とてもむずかしいとみなされてきました。 でも、ゲームの中の「速解力チェック」はクイズ形式で本当に文章が読みとれているのかを確かめられるため、 「読んだ後、その文章の内容をすばやく正確に答える」というこの困難なテーマにおもしろく取り組めます。
「速く、しかも正確に」読む力がついているかをチェックするのが三つの検定
毎月、次の3つの検定のうち1つがおこなわれます。
・読書速度認定(年6回)
・実戦速解力チェック(年4回)
・速読検定(年2回)
G.三検定はどうちがうのか。
年6回の「読書速度認定」は「内容を読みとっていたか」程度のことが問題になるのに対して、
年2回の「速読検定」では文章全体を通して何が書かれているかまで理解できているかがチェックされます。
年4回の「実戦速解力チェック」はその中間で、短い文章で、内容の読み取りと全体の流れを理解しているのかの両方をチェックします。
速読トレーニングで表れた成果は、三検定にすぐには反映しません。
数か月から半年ほど遅れて、こうしたテスト形式での読解速度も上がってきます。
検定テストで結果を出すのに一年かかる受講生もいます。